両親媒性ブロック共重合体の会合・周期構造形成を用いた金属ナノ粒子の合成制御と分散制御
研究責任者 |
中村 泰之 京都大学, 化学研究所, 助教
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | ミクロ相分離構造中にドメイン選択的に金属ナノ粒子が分散された材料の創製を、リビングラジカル重合法を用いた新しい高分子合成を基盤として行った。分子量および分子量分布の制御された両親媒性ブロック共重合体ポリスチレン-block-ポリビニルピロリドン(PSt-b-PNVP)のミセルを金ナノ粒子合成の反応場、およびブロック共重合体のミクロ層分離構造をナノ粒子の配列場として用いることについて検討した。PSt-b-PNVPを用いた金ナノ粒子の合成では、PNVP鎖を核、PSt鎖をコロナに持つ逆ミセル中に金ナノ粒子が内包された複合体が得られたが、ナノ粒子の粒径や数の制御を達成することはできなかった。一方、PNVPにより安定化された金ナノ粒子と、PSt-b-PNVPの混合物からミクロ層分離構造を形成させたところ、金ナノ粒子がPNVPドメインに選択的に分散されたラメラ型構造を得ることに成功した。
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