ネットワーク解析を基礎としたプロセス強化手法による炭酸ガス低減触媒プロセスの開発
研究責任者 |
西山 覚 神戸大学, 工学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 劣化を組み込んだ反応速度モデル式に関しては、炭素質蓄積速度のメタンおよびCO2分圧依存性を測定し構築を試みた。炭素質蓄積速度は、メタン分圧について、ほぼ2次、CO2分圧に-0.5次を示し、炭素質前駆物質の融合過程が律速段階である可能性が示唆された。最終的なモデル式構築には、さらに詳細なデータを取得する必要がある。メタン雰囲気中からCO2雰囲気にステップ的に切り替えたときの炭素質蓄積に対する応答実験を行った。その結果、メタンおよびCO2を分圧および分圧比を変動させることで、炭素質蓄積過程を制御できる可能性が示唆された。最終的な複合速度式を得るに至っていないが、継続して検討することで、触媒表面の各種吸着種(炭素質を含む)濃度を見積もることが可能になり、反応シミュレーションに耐えうる式が構築できると期待される。
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