熱安定性に優れた人工核酸LNAを用いたヒトDNA鑑定技術の開発
研究責任者 |
浅利 優 旭川医科大学, 医学部, 助教
|
研究期間 (年度) |
2011
|
概要 | 本研究では、人工核酸LNAをプライマーに導入することによりPCRの検出感度、特異性への影響を明らかにするとともに、ヒトDNA鑑定法として有効となるプライマー設計法の構築を目標とした。プライマー5'末端側へのGCリッチなLNAの挿入はLNAを含まない場合やGC以外のLNAを挿入する場合よりも効率よく蛍光標識産物を得ることを可能であり、SNPを識別するプライマーではプライマー5'末端側へのLNA挿入は特異性を増強する点を新たに見出した。複数座位のSNP同時判定法の構築には至らなかったが、当初掲げた目標を概ね達成することができた。今後はLNA挿入プライマーを複数座位の多型同時判定へと応用し、法医学領域における新たな個人識別法を開発する予定である。
|