自然な眠りを導くカロテノイド化合物の化学修飾による薬効改善
研究責任者 |
有竹 浩介 (財)大阪バイオサイエンス研究所, 分子行動生物学部門, 研究員
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | サフランに含まれる成分であるカロテノイド色素のクロシンが、マウスへの経口投与で従来の睡眠導入剤では得られない「自然な睡眠」を促進する作用を有することを脳波解析によって証明した。その効果はアグリコンのクロセチンに比べて10倍の効力を有する。本研究は、クロシンの睡眠改善効果を、より効果的に発揮させるために、クロシンの酵素的糖付加や、包摂化合物による可溶化を行った。糖付加クロシンは、クロシンに比べて、溶液中での安定性、光に対する安定性が向上した。糖付加クロシンをマウスに経口投与すると、クロシンに比べてより低用量で睡眠改善効果を発揮することを証明することができた。
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