Ape1遺伝子誘導による再生療法に有用な細胞機能改善法の開発
研究責任者 |
川辺 淳一 旭川医科大学, 医学部, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 我々は、内皮前駆細胞(EPC)に抗ストレス遺伝子Ape1を導入することにより生体内での生着性と生体機能が画期的に亢進することを明らかにした。 血管患者由来EPCでは、接着能を含めたEPC機能低下とともにApe1発現が著明に低下しており、特に機能改善を必要とする患者EPC細胞に対する有効な標的遺伝子として期待できる。 また、臨床応用性の広さでも期待される間葉系幹細胞(MSC)においてもApe1の有用性が確認できた。 再生医療で利用されるEPC、MSCなどの細胞において、生体への導入後の生存・生着性を改善するという新しい細胞機能改善法は、生体での機能改善効果が高く、特に老化といった普遍的な細胞機能低下因子に対して効果を発揮する、「導入細胞機能改善の基本方法」としての開発が期待できる。
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