心不全の進行を完全抑制する新しい遺伝子治療法の開発
研究責任者 |
熊谷 啓之 東北大学, 大学院医学系研究科, 助教
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 心不全は先進国で入院・死亡に至る最大の原因である。特に拡張型心筋症に代表される重症例では、根治療法は事実上、心移植のみである。ところが移植には社会的、医学的な問題が山積しており、代替治療法の開発が待ち望まれている。代表者はこれまでに培養細胞レベルで多様な心不全モデルを作出し、それらに共通する分子異常の同定に成功している。心不全はジストロフィンなど心筋細胞膜の補強にはたらく蛋白群が分解酵素カルパインにより破壊され増悪していくが、代表者はこの酵素活性を暴走させている分子機序を世界で初めて明らかにした。本研究では、この機序に基づくラット重症心不全の遺伝子治療モデルを作製すべく、まずはツールとなる発現ベクターの構築を行った。
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