脂肪蓄積阻害作用を持つキノコ由来の環状ペプチドの抗肥満効果の検証
研究責任者 |
堀尾 文彦 名古屋大学, 大学院生命農学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 【目標】環状ペプチドであるテルナチンおよびそのメチル化誘導体の、肥満モデル動物における抗肥満効果ならびに抗糖尿病効果を検証する。 【達成度】両化合物を浸透圧ポンプを用いてKK-Ayマウスに皮下投与して、動物個体に異常をきたすことなく両化合物の効果を評価する実験系が確立できた。第一に期待した両化合物の抗肥満効果については、本研究においては観察されなかった。しかし、両化合物ともに、マウスの血糖値上昇抑制効果を有することを見出した。そして、両化合物の作用臓器の一つが肝臓であることが見出された。 【今後の展開】テルナチンおよびそのメチル化誘導体の肝臓への作用について検討し、この効果の血糖値低下作用への寄与について明らかにしていく必要がある。一方で、本研究よりも高用量のテルナチンを投与した場合の抗肥満効果の検証も必要と考える。
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