研究責任者 |
田中 謙 富山大学, 和漢医薬学総合研究所, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 産地が異なる甘草を多数収集し、エキスを作成してLC-MSにより羅的成分分析を行った。同時に各エキスのリパーゼ阻害活性を測定し、生薬の成分組成と活性の関連性についてニューラルネットワークで成分・活性予測モデルを作成することにより、和漢薬の成分化学的・薬理学的全体像を捉えた新たな評価法の構築を目的として研究を行った。ほぼ初期計画どおり研究を実施した。今回分析に使用した試料は、成分パターンの類似性が高く、活性も同様の値であったことから、モデル化に偏りが生じ、実際の試料に適用可能な完全なモデルを構築するまでには至らなかったが、新たな和漢薬評価のための方法論の開発につながる基礎を確立することができたと考えられる。
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