研究責任者 |
野呂 渉 新潟県農業総合研究所, 食品研究センター, 主任研究員
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 半糊化米粉は、既存の米粉と異なり結着性を有し粘性が低いため、めん類の加工に適している。しかし、半糊化した精白米は微粉末化が困難であり粒度が粗くなるため、実用化の障害となっている。そこで本研究では、精白米の酵素浸漬処理や複数の粉砕機を組合せることによって、200μm以下の半糊化米粉を製造できる製粉方法の検討を行った。その結果、半糊化した精白米をピンミル式粉砕機またはハンマーミルで粗粉砕し、その後に気流粉砕することによって目標の粒度の半糊化米粉を製粉することができた。また、半糊化した精白米は生米と異なり、水分が高いほど製粉性が劣り、粒度が粗くなることを見出した。今後は、得られた成果を基にして技術移転を図ると共に、半糊化米粉の新規用途の開発を行う予定である。
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