各種焼酎粕を用いたきのこ生産技術の開発と廃培地の再利用に関する研究
研究責任者 |
山内 正仁 鹿児島工業高等専門学校, 都市環境デザイン工学科, 教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 本研究では、まず麦焼酎粕乾燥固形物を用いてヒラタケ栽培試験を試み、甘藷焼酎粕乾燥固形物と同様、付加価値の高いきのこを生産可能か検討した。その結果、麦焼酎粕培地でヒラタケを栽培すると、標準培地、甘藷焼酎粕培地で栽培したものより高タンパク質で遊離アミノ酸を多く含む高付加価値きのこを栽培できることがわかった。つぎに麦焼酎粕廃培地を培地基材に100%置換し、ヒラタケ栽培試験を再度試みた。収量、成分特性は本培地においても同等であり、また、廃培地中のADF、リグニン量は廃培地を再利用することでそれぞれ26.3%、18.5%減少した。このことから、廃培地の再利用は原材料費の軽減に資し、生産コストの削減に繋がると同時に、廃培地の家畜飼料への利用を高めることがわかった。
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