メカノケミカル法による木質系バイオマスからのセルロースゲルの分離とグルコース化法の開発
研究責任者 |
張 其武 東北大学, 多元物質科学研究所, 助教
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | メカノケミカル処理により観察されたセルロースのゲル化結果に基づき、セルロースの加水分解によるグロコースの製造が可能と期待し、希硫酸使用と低温加熱などにより80%以上のグルコースへの変換率を目指した本申請であったが、申請書の条件でさまざま実験を行ったが、ゲル化されたセルロースの完全加水分解が確認できなくて、つまり当初設定した目標に達成できなかった。計画した実験条件をすこし変更し、追加実験に一定な評価できる結果が得られた。リン酸塩系固体酸触媒の代わりに、新たにバイオマスから100°C以下の低温で調製した硫酸担持炭素系触媒の使用により十数パーセントの変換率が得られた。また加熱条件について密閉かつ250°C以上に変更した条件で、セルロースが80%以上溶解する事を確認した。グルコースの変換率については現在分析中である。
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