低比重未利用木材の用途拡大を目的とした低コスト圧密木材の開発
研究責任者 |
阪上 宏樹 九州大学, 大学院農学研究院, 助教
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 本研究ではスギを代表とする低比重未利用材の利活用を目的に、従来の圧縮木材と比べ、木材の質感を維持したまま簡便かつ低コスト、大量生産可能な簡易圧密処理法を開発した。最適処理法によって作製した圧密材はブリネル硬さおよび密度分布測定行い性能評価を行った。その結果、厚さ30mmの板材心材、辺材を33%圧縮するのに最適処理条件は、含水率を約10%に調整した材で、熱板温度は心材で100°C、辺材では100°Cから140°Cであり、この最適条件で処理した圧密材両面の表面を心材で計1.7mm、辺材で計1.5mmのカンナ仕上げを行えば性能を十分に維持しながら装飾的にも十分な圧密材が得られることが分かった。
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