研究責任者 |
大島 真澄 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 原子力基礎工学研究部門, 上席嘱託
|
研究期間 (年度) |
2011
|
概要 | 現在、農産物・食品中の有害物質が人体に悪影響を及ぼすことが非常に懸念されている。そのために我々は有害重金属の迅速・高感度の分析機器として、同時計測法に基づく多重蛍光X線分析法の開発を行った。同法により蛍光X線スペクトルのS/N比は17-40倍改善し、定量限界値は、目標値(10ppm)より2-3倍程度悪いものの、同じオーダーとなり、ほぼ目的を達成することが出来た。しかしながら、従来法ではこれより良い定量限界値となり、測定法に改善の余地があることが分かった。次に、食品中の放射能検査の実分析を行った結果、現場における実分析には10分程度以下の分析時間が望まれること、測定結果が、国が示した規制値以上の場合は出荷停止、それ未満の場合はHP等で情報提供するという対応が望ましいことがわかった。
|