拒絶反応抑制ペプチドを基軸とする画期的な免疫寛容誘導剤の開発
研究責任者 |
河本 正次 広島大学, 大学院先端物質科学研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 臓器移植において免疫抑制剤の投与は必須であるが、現行薬には副作用と永続投与の問題がある。本研究では、免疫抑制剤なしに臓器が生着する移植モデルにおいて誘導される拒絶反応抑制抗体の標的ペプチドを基調とした安全かつ永続投与のいらない免疫寛容誘導剤の開発を目標とし、その薬効試験と新規創薬ターゲットの探索を実施した。その結果、本ペプチドに対する特異抗体の免疫学的作用点がconventional T細胞にあることを見出すと共に、その免疫抑制作用を規定する分子標的の解明に成功した。以上の成果は、現行薬を凌駕する画期的な免疫寛容誘導剤の実現に資する創薬シーズを提供するものである。
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