研究責任者 |
石田 幸男 名古屋大学, 大学院工学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 遠心分離機の基本形態を模擬した実験装置として、弾性軸の中央に空洞をもつ円板をとりつけた回転軸系を作成し、流体として水を100cc入れ、実験によって、不安定振動の発生状態を調べた。 その結果、実験装置の主危険速度は約560rpmであり、その高速側の約650rpmから780rpmの範囲で不安定領域が発生することを確認した。これに対応するモデルに対して、Wolfの理論を用いて固有値解析を行い、(主危険速度に対して相対的に)対応する回転速度範囲で固有値が複素数となり、不安定領域が存在することを確認した。制振装置については、軸に軸受を介して円板を取り付け、その両面をサンドイッチ状に板で挟み、その間にグリスを入れ、その粘性で制振する装置を製作中である。5ヶ月の研究期間では実験に間に合わなかったが、今後その実験を行う計画である。
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