高バイオマス量サトウキビバガスの高付加価値カスケード利用体系の確立
研究責任者 |
野中 寛 三重大学, 生物資源学研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 「高バイオマス量サトウキビ」は、単位面積当たりの糖収量が大きい注目の資源作物であるが、搾りかすのバガスが3倍以上に増加することから、燃焼、堆肥化に勝る余剰バガスの高付加価値活用法の提案が重要である。本事業では、このバガスについて成分分析、相分離系変換システムによる糖類と機能性リグニン系素材の同時誘導を行い、製糖用品種とほぼ同等の組成、同等の素材が得られることを明らかにした。またバガスの常温、105°C、170°Cの多段階アルカリ処理によるカスケード利用を試み、ヘミセルロース系素材、リグニン系素材、セルロース素材を順に得ることに成功した。高バイオマス量サトウキビは、繊維の組成は変えず量の増加により自重増に対応することが明らかとなり、今後製糖用品種のバガス同様のリグノセルロース資源として期待される。
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