1. 前のページに戻る

無機蛍光体の室温合成の実用化

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 石垣 雅  新潟大学, 超域学術院, 助教
研究期間 (年度) 2011
概要申請者らの研究では、室温で原料粉末を接触させて静置しておくだけで反応が進み、結晶性の複合酸化物が生成するという世界で初めての現象を見出した(特許公開2011-16670)。RbVO3は近紫外線励起により高い量子効率で白色光を発光するため、LED照明用の蛍光体として有望である。一般的な無機蛍光体は、1000°C以上の高温での熱処理により合成されるため、本合成法を実用化できれば大幅なコスト削減が可能である。また、蛍光体に不可欠といわれる希土類原料を必要としないという観点からも有利である。本研究では、合成メカニズムの解明と合成した蛍光体の特性評価を行った。室温で大気中の水分を吸収して10分程度で反応が進行し、蛍光体が生成することが分かった。反応に必要な水分のpHを調製することで発光強度は増大し、遷移金属を導入することで増感効果も得られ発光色の調整の可能性も見出された。

URL: 

JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

サービス概要 よくある質問 利用規約

Powered by NII jst