実用レベルでの利用を指向した可溶性の高い亜リン酸デヒドロゲナーゼの取得
研究責任者 |
廣田 隆一 広島大学, 大学院先端物質科学研究科, 助教
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | NAD(P)H再生酵素は、NAD(P)Hを補酵素として要求するバイオプロセスの効率化と反応システムのコスト削減を可能にする。本研究課題では、既存のNAD(P)H再生酵素の中で、最も効率が優れている亜リン酸デヒドロゲナーゼ(PtxD)を実用化させるため、欠点である可溶性の低さを克服したPtxDの取得を試みた。その結果、大腸菌において組換えタンパク質として発現させた場合に、90%以上の可溶性を示すPtxDR4506を取得することに成功した。また、PtxDR4506は既知のPtxDの6倍以上の触媒活性を示した。従って、PtxDR4506を使ったNAD(P)H再生反応の共役により、バイオプロセスの実用化や効率化あるいはコスト削減に貢献できると考えられる。
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