異常電子熱伝導度の制御方法の確立と熱流制御材料の創製
研究責任者 |
竹内 恒博 名古屋大学, エコトピア科学研究所, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 化石燃料枯渇問題を緩和するために、発生した熱を無駄に捨てることなく必要な箇所に移動して有効に活用する技術(熱マネージメント)の確立が強く求められている。本研究では、熱マネージメントにおいて主要な役割を果たす“熱流制御材料”を開発することを目的にしている。温度上昇に伴い熱伝導率が顕著に増大する材料と、顕著に減少する材料を組み合わせると、流れる方向により熱流の大きさが異なる効果(熱に対する整流効果)を得ることができる。室温以上の高温域において前者の条件を満たすことは極めて難しいが、研究代表者は、微細な電子構造に由来する異常電子熱伝導度を利用することで目的の材料を開発できると考えた。この考え方に基づき、異常電子熱伝導度を利用した熱流制御材料を創製する研究を実施した。
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