研究責任者 |
松本 広重 九州大学, 稲盛フロンティア研究センター, 教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 極細チューブ状であり、織物構造により高い体積密度をもち、プロトン伝導性酸化物を用いて中温領域を作動温度とするマイクロチューブラー電気化学セルの研究開発を行うことを目的とし、セルのプロセッシング方法の検討および作動実証を目標として検討を行った。織物構造とするためのセル前駆体には、(i)柔軟であること、かつ、(ii)焼成処理によりセル形状に脱脂・焼成できることが要件として求められたが、検討の結果、当初想定したバインダー(PVAc、PVBなど)ではどのように条件を調整しても、要件(ii)を満たせないことが判明した。そこで、バインダーの種類の探索を行った結果、ある種の樹脂をバインダーとして用いたときに、(ii)の要件を満たせることが判明した。バインダーの探索と検討に時間を費やしたため、電気化学セルの検討は行えなかったが、ここで得た知見を用いて電気化学セルの作成が可能であり、今後検討を行っていく。
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