低拡散性近赤外蛍光・X線デュアルイメージングプローブの開発
研究責任者 |
林 秀樹 千葉大学, フロンティアメディカル工学研究開発センター, 教授
|
研究期間 (年度) |
2011
|
概要 | 近年広く行われるようになった消化管腫瘍に対する完全腹腔鏡下手術においては、消化管内面の病変位置を消化管外側から正確に把握する方法が強く求められている。本研究において、生体組織透過性の高い近赤外蛍光を放つ色素とX線造影剤の両者を内包し、組織中で極めて拡散性の低いマーキングプローブを、有機溶媒を用いることなく生成する技術を確立し、家畜ブタを用いた試験によりその有用性と安全性を確認した。本プローブによりX線CTを用いた術前の手術シミュレーションと蛍光腹腔鏡による正確な術中ナビゲーションが同時に可能となる。本プローブをGMPグレードの生産ラインにて製造できれば直ちに臨床試験も可能になると考えられ、現在製薬会社との技術移転へ向けた交渉が進行中である。
|