養殖ビワマス全雌三倍体魚の安定作出技術の開発と飼育特性の解明
研究責任者 |
桑村 邦彦 滋賀県水産試験場, 未登録, 主任専門員
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 養殖ビワマスは成熟により肉質劣化やへい死が起きるため、大型魚の利用延長のためには不稔となる全雌三倍体魚の利用が養殖現場から求められている。三倍体魚の安定作出のため、第二極体放出阻止型の受精卵処理条件について検討したところ、有効とされた処理温度において、ニジマスの三倍体処理条件より処理開始時間を早め、受精卵にダメージを与えない範囲で処理継続時間を長くすることで、作出率を向上させる手法が示唆された。また全雌三倍体魚は、二倍体魚に見られる1年魚の早熟雄や、2年目の成熟などの影響を受けずに摂餌、成長する養殖特性を示した。三倍体魚は二倍体魚に比べ低酸素に反応しやすい傾向があったが、これら飼育特性から養殖利用にあたって特に問題ないことが明らかになった。
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