光電変換効率向上技術:全有機ポリマー系ケミカルソフト研磨材によるスクラッチフリー&高導電性透明導電膜表面技術
研究責任者 |
永岡 昭二 熊本県産業技術センター(ものづくり室、材料・地域資源室、食品加工室), その他部局等, 研究員
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 有機エレクトロニクスデバイスに必須の透明電極の膜材料には、インジウム錫酸化物やフッ素ドープ型錫酸化物が用いられる。これらはスパッタリング法により成膜するが、数百ナノの膜厚に対して、数十ナノの凹凸を生じる。有機ELデバイスの場合、突起部が存在すると、陽極と陰極のショートが生じ、素子が発光しなくなる。一方、有機系太陽電池において、その光電変換効率は、膜表面の凹凸と光電変換層との密着性およびその抵抗に大きく依存する。本研究では、ケミカルソフト研磨材として、カチオン性ポリマー微粒子を開発し、高導電性を維持し、しかも光⇔電変換効率の向上に寄与できる、剥離・スクラッチフリーの透明導電膜表面技術を確立する。
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