概要 | 本研究は超臨界二酸化炭素を利用することによって有機溶媒を用いない無機/ポリマー複合材料作製法の最適化を図ることを目的とし、代表的なエンジニアリングプラスチックであるポリイミド(Kaptonシート)ならびに代表的な導電性材料である銅の前駆体bis(2,2,6,6-tetramethyl-3,5-heptanedionato)copper(II) (Cu(thd)2)をモデル材料として研究を遂行した。まず、内部ヒーター付き高圧収着セルを作製し、ポリイミド中への金属錯体の収着実験を行ったが、本研究の実験条件(ポリマー温度60-250°C)ではKaptonシート内部への錯体の埋め込みは観察されず、錯体がKaptonシート表面上で凝集していることが確認された。
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