NMDAR及びASICを分子標的とした脳梗塞改善薬の開発研究
研究責任者 |
益子 崇 日本大学, 薬学部, 専任講師
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | アミロライド誘導体及び新規合成ビグアニド誘導体がNMDAR及びASIC1aの活性を顕著に抑制することで、脳虚血刺激に対して神経細胞保護効果を発揮するかどうかを検証することを目的とした。その結果、ビグアニド誘導体であるMS-508、MS-509などは、両イオンチャンネル活性を顕著に抑制し、アミロライド誘導体であるフェナミル、ベンザミルよりも強い神経細胞保護効果を示すことが明らかとなった。今後、MS-508やMS-509を基本骨格として、チャンネル・ブロック作用、細胞毒性及び神経細胞保護効果の結果を踏まえたビグアニド誘導体の構造の最適化を検討すること及びそれらの化合物MCAO実験(中大脳動脈閉塞術による実験)での有用性のさらなる検討を行うことが必要と考えられた。
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