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工業圏から供給される二酸化炭素ハイドレートの二酸化炭素と冷熱を利用した農工融合型施設園芸システムの有効性の評価

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 松尾 誠治  東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 助教
研究期間 (年度) 2011 – 2012
概要本課題では、工業圏排ガスから分離回収したCO2ハイドレートを農業圏の施設園芸で有効利用する農工融合型施設園芸システムの実現を目指すため、施設園芸に適合したハイドレート分解装置の設計、並びにハイドレート供給型作物育成装置によるハイドレート利用試験による有効性の検証をそれぞれ実施した。前者では、ハイドレート貯蔵槽内の熱交換率を高め、室内の空気と熱交換した冷媒温度がハイドレート分解に影響を及ぼさない装置設計を施すことで、作物の栽培方式とCO2供給量の変化に対応できる装置設計・試作が行えた。後者では、小規模ではあるがCO2ハイドレートの利用により、光合成増加が見込まれる環境を維持した状態でCO2と冷熱を供給したトマト栽培が可能であった。これらの知見は、従来施設園芸において灯油の燃焼やヒートポンプにより供給していたものをCO2ハイドレートによる代替の可能性を示唆するものと考える。今後は、設計装置及び本栽培手法の実用化に向けたシステム設計、すなわち、設計装置スケールアップ、種々作物での栽培手法の確立、環境制御ソフトウェアの開発を行い、本研究の最終目的である農工融合による環境負荷低減型の施設園芸システムの構築を目指す。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-25   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2023-03-29  

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