カロリー制限模倣物質の探索-希少糖のアンチエイジング効果の検証
研究責任者 |
佐藤 正資 香川大学, 農学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 食事におけるカロリー制限は、糖尿病、癌、アルツハイマー病など加齢性疾患の発症を遅延させ、寿命を延長させると考えられている。そこで、苦痛なくカロリー制限と同様の効果を期待できるカロリー制限模倣物質を開発することは、病気を未然に防ぎ、進行を抑制する可能性がある。本申請課題では、ノンカロリー甘味料である希少糖 D-プシコースがカロリー制限模倣物質として生体内で働き、アンチエイジング(抗加齢・抗老化)効果を示すかどうかを線虫C.elegansを用いて検証した。その結果、D-プシコースは線虫寿命を有意に延長することが明らかになった。また、その作用機序はD-プシコース処理により抗酸化酵素(SOD、カタラーゼ)が誘導され、抗酸化ストレス耐性が増強されることにより寿命延長が起こると考えられた。
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