小型燃料電池システムに対応した貯蔵安定性に優れる尿素供給型非常時水素製造技術の開発
研究責任者 |
鈴木 崇 群馬県立産業技術センター, その他部局等, 研究員
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 小型燃料電池システムでは50°C前後の温水と1~2kwhの電力を同時に得られる。このため、一般家庭用としてだけでなく災害時の非常用電源としても重要視され始めている。一般的に小型燃料電池システムは都市ガスなどが原燃料として用いられる。非常用電源として考えた場合、ライフラインが機能しないときに如何に水素を供給できるかが重要であり、貯蔵性、安全性に優れる都市ガス等の代替物質を用いる水素供給技術の確立が求められる。肥料等に用いられる尿素は入手しやすく安全性に優れ、貯蔵に関しても制約を受けない。本研究では尿素水を加熱した不均一触媒に接触させ、アンモニアと二酸化炭素への分解反応とアンモニアの水素および窒素への分解反応を固体触媒上で進行させ小型燃料電池システムに供給し得る水素富化ガスの製造技術を開発しようとするものである。
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