研究責任者 |
細越 裕子 大阪府立大学, 大学院理学系研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 本研究は、有機ラジカル結晶中で、異なるgテンソルを持つ磁気二量体を複数形成させることにより、多電子スピンqubit系の実現を目指すものである。申請者が発見した、二種類の磁気二量体を含む物質について、単結晶電子スピン共鳴実験を行い、gテンソル解析が有効であることを示した。また、分子間配置をわずかに変化させた一連の物質群について、構造と磁性の相関を調べ、分子積層様式の違いが磁気相互作用に及ぼす効果を明らかにし、多電子スピンqubit系の合理的合成法について考察した。
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