微小部分への対応が可能な新規ひずみセンシング材料の開発
研究責任者 |
林 英樹 名古屋市工業研究所, 材料化学部, 研究員
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 顕微ラマン法によるひずみの検出は、空間分解能に優れているため、この方法により微小部分への対応が容易となると考えられる。そこで、ラマン活性な三重結合を主鎖に持つ新規ポリウレタンの合成を行った。得られたポリマーは塗布が可能な材料であったため、ひずみを検出したい基板に塗布して、種々の力でひずみを加えた状態でのラマンスペクトルを測定し、アセチレン由来のピークの位置の変化を調べた。その結果、アセチレン由来ピークの低波数側への移動が観測された。そこで、感度を調べたところ、-2cm-1/1%ひずみであった。従来はプレポリマーを塗布した後に加熱する必要があったが、本研究で合成した材料には加熱の必要がなくなった。今後は、更なる精度と感度の向上をすすめていきたい。
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