再生医療を目指したネコ多能性幹細胞の培養技術の開発
研究責任者 |
鳩谷 晋吾 大阪府立大学, 大学院生命環境科学研究科, 助教
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 本研究では、ネコES細胞およびiPS細胞の培養条件の検討を行った。ネコ胎子線維芽細胞に、マウスOCT3/4、SOX2、KLF4、c-MYCの4遺伝子を導入し FBS含有ヒトES細胞培地を用いて培養したところ、1つのネコiPS様細胞株が樹立された。さらにネコLIFの作製を大腸菌で行い、大腸菌破砕物および精製物のSDS-PAGEによって、目的タンパク質の予想分子量である70kDa付近にバンドが確認された。また、樹立されたネコiPS様細胞は、現在44代まで継代できており、形態的特徴もヒトiPS細胞に類似していた。さらに、これらの細胞は、アルカリフォスファターゼ染色に陽性であり、ガラス化法による凍結保存が可能であった。今後は、作製したネコLIFを精製し培地に加えることで、ネコES・iPS細胞の培養効率をさらに高める予定である。
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