バイオマス由来溶媒を用いたボンド磁石からのネオジム回収技術の開発
研究責任者 |
加茂 徹 独立行政法人産業技術総合研究所, その他部局等, 研究員
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 粉状のネオジム磁性材をエポキシ樹脂で固めたボンド磁石を400°C以上で熱分解しても残渣が多く、しかも回収した磁性材は高温で磁気特性が劣化して再利用できなかった。提案者らは、バイオマス由来の安価な溶媒中でエポキシ基板を常圧下200~300°Cの穏和な条件下で可溶化し、有用金属を回収する共に可溶化物を熱分解して溶媒を再生させることに成功した。また最近の予備実験で、ボンド磁石が200°Cで可溶化できることを見出した。本研究ではこの新しい知見に基づき、ボンド磁石の製造工程で排出される端材をバイオマス由来の循環溶媒中で可溶化し、ネオジム磁性材の磁気特性を劣化させることなく工場内で再使用できる技術を開発する。
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