電気触覚提示装置を用いた道具操作支援システムの試作
研究責任者 |
黒田 嘉宏 大阪大学, 基礎工学研究科, 助教
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 本課題では、技術移転の可能性を見出すため、基盤技術である電気触覚提示装置を用いた道具操作支援システムを試作し、道具操作への有効性を示すことを目標とした。研究開発期間においては、有限要素解析に基づいた装置の最適設計を行ったうえで、柔軟物を押しのけた状態で道具を維持する牽引手技の支援システムを試作した。結果、最適な電極サイズは70mm2程度であることが分かった。また、提案システムにより10%以下の誤差で柔軟物を押しのけたまま維持できることが確認された。最後に、脳神経外科医から意見をいただいた結果、実際の手術を想定したシステム使用形態やデバイス製作の留意点など、応用システム構築にかかる有益な意見が多数得られた。以上より、基盤システムの構築が達成され、技術移転の可能性を見出すことができた。
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