養殖漁業の高度化を支援し生産性向上に寄与する波浪計測器の開発
研究責任者 |
山下 晃司 鳥羽商船高等専門学校, その他部局等, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 本研究は、GPS衛星から放射される電波の海面反射を利用した波浪計測装置を開発することを目的としている。今年度は、提案原理に基づく波浪計測装置を実際に試作し、実海面での実験を行った。その結果、試作装置はGPS電波の直接波が混入する場合があり、この問題はパラボラアンテナ部の3方を金属網でシールドすることで解消できた。改良した条件下でシミュレーションを行った結果、提案原理に基づく波浪計測装置によって、波浪周期および波高は推定可能であることが確認できた。今年度は、計画していたのり養殖海域での波浪計測装置の有効性検証および波向推定までは至らなかった。しかし、海面反射したGPS電波の平均受信電界強度は同装置のアンテナ指向性に依存しないという新たな知見を得ることができた。
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