癌の温熱療法における絶縁体を用いた深部加温領域の最適化
研究責任者 |
大栗 隆行 産業医科大学, 医学部, 助教
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 癌に対して42.5°C以上の加温が得られれば、高い抗腫瘍効果が得られることが基礎研究において証明されている。しかしながら、温熱療法が普及に至らない理由は、現状の温熱療法装置は、大部分の癌が存在する深部領域への加温集中性が不良で、温度上昇が十分に得られなかったことが最大の要因である。本研究開発で、加温電極と体表面の間に加工した絶縁体を挿入し移動させる技術は詳細が具体化され、今まで不可能であった深部領域への加温集中性を実現し、周囲正常臓器の過熱を大幅に軽減できることが、ファントム実験により確認された。今後は、今回開発された加温法の普及に向けた製品化、および臨床試験でその有効性を確認する。
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