自己免疫性皮膚疾患の自己抗原同定のための検査用キットの開発
研究責任者 |
平子 善章 名古屋大学, 理学研究科, 講師
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | ヘミデスモソームは、主に表皮などの上皮組織を基底膜に結び付ける働きをしている。一方、ヘミデスモソームを構成するタンパク質は、複数種のヒト自己免疫性皮膚疾患の自己抗原でもある。私は、ヒト表皮培養細胞からヘミデスモソームを豊富に含む画分(以下、ヘミデスモソーム画分と呼ぶ)を調製する方法を確立した。本研究課題は、ヘミデスモソーム画分の自己免疫性皮膚疾患診断への応用の可能性を探索する事を目的としておこなった。その結果、従来法では抗原決定が不可能、もしくは著しく困難であった複数の自己抗原タンパク質が容易に同定されることが明らかとなった。今後は、今回の成果の外部発表を精力的におこなうとともに、製品化への道を探りたい。
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