多チャンネルアクティブノイズキャンセラの新しい制御法の開発
研究責任者 |
工藤 憲昌 八戸工業高等専門学校, その他部局等, 教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 検討した方法は、回転機系の騒音が共振特性を持つことを着目し、狭帯域信号に近似することでその帯域だけ学習することにより演算量を低減し、かつ収束特性の改善を図るものである。シミュレーションにより、狭帯域信号に近似するためのノッチフィルタのパラメータが0.5程度で良いこと、適応フィルタの次数は1程度にすむことを確認した。また、回転機の回転数が変化した時、周波数適応部のノッチフィルタの接続順序が適切でないとき場合、制御性能が劣化するため、その対処法を検討し有効性を確認した。さらに、塩化ビニルパイプ等を用いて、多チャネルANCのプロトタイプ機を作成し、性能について試験を行い、共振周波数の推定ができていることを確認できた。他方、騒音制御性能は、十分な騒音制御性能が得られていない。プロトタイプ機のダクト端の反射が特性劣化の原因と考えており、今後、対策を図りたいと考えている。
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