ナノ複合表面フッ素化による安全リチウムイオン電池活物質の開発
研究責任者 |
米沢 晋 福井大学, 産学官連携本部, 教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | オリビン鉄リチウムおよび層状岩塩型、スピネル型構造を持つリチウムイオン電池正極活物質数種について、ナノ表面フッ素化改質を行った。種々の活物質に対して、それぞれ容量やサイクル特性等の電池性能を指標として表面フッ素修飾の効果を整理し、それぞれに別の最適条件が存在することを明らかにした。実験的な目標としては、0.2C のレートでの充放電において160mAh/g の容量を有する活物質について、0.2Cでの容量増加や充電状態での熱安定性の向上を目指し、オリビン鉄リチウムや層状岩塩型活物質であるLiCo1/3Ni1/3Mn1/3O2についてこれを達成した。LiCo1/3Ni1/3Mn1/3O2については0.2C/2C での容量低下(ハイレート特性)を20%以上抑制できることも明らかにした。
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