安全・快適な“摘便(てきべん)バッグ”の開発と使用効果の検証
研究責任者 |
前川 厚子 名古屋大学, 医学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | "摘便"という排泄援助法は、自力で大便の排出が困難な患者に対して医師の指示の下に看護師等が実施する医療処置であり、訪問看護や高齢者介護施設の業務の中で日常茶飯事的に行われている。排泄ケアは、羞恥心の問題とともに、肛門出血の危険性や心身の負担が大きいという問題を伴うが、生命維持のためには必要不可欠な援助であり、下部消化管通過障害や麻痺のために自力で排便できない患者の場合は摘便が必須である。従来の摘便方法は、手袋をはめて肛門から指を挿入し、結腸に溜まった便塊をほぐして掻き出し、その便を紙おむつにぬぐいつけるという方法であり、臭気と感染対策が不可欠と考えられた。そこで、"摘便バッグ"の開発に至った。
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