酸化スズ被覆カーボンナノチューブセンサによる災害予測
研究責任者 |
橋新 剛 立命館大学, 総合理工学院・生命科学部 応用化学科, 助教
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 本研究の成果は以下の通りである。当初の目標を9割程度達成したと言える。本研究のSnO2被覆CNTは微細なSnO2ナノ粒子(直径:数~10 nm)がCNT表面を覆った構造を有していた。SnO2被覆CNTをAu櫛型電極に成膜したセンサ素子は、その膜表面にひび割れが無く、200~300 nmの膜厚で均質に作製できた。センサ素子を水蒸気を含む硫化水素に曝露(600°Cで6時間)した際、素材であるSnO2ナノ微粒子は腐食されることはなく、むしろ結晶化度が上昇するプラス因子が認められた。しかし、80°Cの水蒸気に硫化水素を流通させたSnO2被覆CNTセンサの応答回復挙動は再現性が無く、コールドトラップ等により、予め火山ガス中の水蒸気を除去する必要がある。
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