育種から加工までのフードチェーンを意識した新しいヒジキブランドの構築
研究責任者 |
倉島 彰 三重大学, 生物資源学研究科, 助教
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | ヒジキの養殖から加工までの品質基準を確立することを目的として、16地域のヒジキの遊離アミノ酸含量、ヒ素含量、タンパク質含量の測定、形態分析、官能試験などを行い比較した。その結果、タンパク質含量は夏のヒジキに多いこと、ヒジキの保存状態が悪いと遊離アミノ酸含量が低くなることなどが明らかとなった。また、水分含量や形態の複雑度は官能試験と負の相関が見られた。分析結果を検討し、品質評価項目として、産地、天然/養殖別、水分、複雑度、ヒ素含量、保存状態、遊離アミノ酸含量を挙げることができた。各項目を評価することで、ヒジキ藻体の品質だけでなく、製造工程の品質も評価対象としてブランド化しうると考えられる。今後は養殖研究と連携して研究を展開したい。
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