海水淡水化プロセスへの適用を目指した耐バイオファウリング性を有する次世代型逆浸透膜の創製
研究責任者 |
大向 吉景 神戸大学, 工学研究科, 特命助教
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | RO膜を用いた海水淡水化プロセスにおけるバイオファウリングを低減すべく、抗菌性タンパク質であるリゾチームを膜表面に修飾した新規RO膜の開発を行った。ポリアミド膜表面に反応点となる分子を導入し、さらに縮合反応を行うことによりリゾチームの固定化に成功した。得られた膜は、上記の縮合反応に用いた試薬濃度が高いほどリゾチームの固定化量が大きくなった。この膜を用いて長期バイオファウリング試験を行った結果、バイオファウリングによる透水量の低下を有意に抑制することができた。また蛍光顕微鏡による観察からも、バイオフィルムの形成が顕著に抑制されることが確認され、バイオファウリングの低減に本手法が有効であることが示された。
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