スパッタナノカーボン電極を用いたバイオマーカーの安定・高感度検出法の開発
研究責任者 |
加藤 大 独立行政法人産業技術総合研究所, その他部局等, 研究員
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 研究提案者らが開発しているスパッタナノカーボン薄膜電極を用いた生体分子の高感度計測の達成を目指した。具体的には、実尿中の極微量バイオマーカーである8-OHdGを対象にして、検出感度1 nM以下、再現性C.V.値1%以下を実現することを目標とする。上述の目標を達成するために、1カーボン薄膜表面の最適化と、2ナノカーボン電極用極微少量フローセルの開発を検討した。以上を検討の結果、目標を凌駕する検出感度500 pM、C.V.値2.8%(n=3)を得た。以上の優れた再現性と検出限界値から、本電極が実試料中のバイオマーカーを定量するためのHPLC分析用カーボン電極として技術移転の可能性があることを見出した。
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