自動車部品焼入部材硬化層深さの定量化技術に関する研究
研究責任者 |
井上 栄一 滋賀県工業技術総合センター, 機械電子担当, 専門員
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 硬化層深さ1.07mm、1.60mmおよび2.28mmの試験片表面近傍の超音波応答信号波形を全没水浸式射角法で計測した。そして、全離散振幅データを特徴項目として使用し、判別に関してはMTシステムのRT法[T法(3)]を、また定量化に関しては同T法(1)を適用して検討したところ、単位空間データとした1.60mmの硬化層と1.07mmと2.28mmの判定については、距離4を閾値として判別できる可能性を確認できた。また、硬化層深さの定量化に関しては、得られた総合推定式により0.5mm範囲内での定量化の当初目標に対して、6σの場合で、硬化層深さ1.07mmで0.125mm、同1.60mmは、0.099mm、そして同2.28mmの場合は、0.046mm内で定量化できる可能性を確認できた。今後は産学官での共同研究を実施し、残された課題を解決することで、まずはオフライン検査での実用化を図る。
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