新規食素材を用いた食糧生産 -フスマとオカラの食資源化-
研究責任者 |
中野 長久 大阪女子短期大学, その他部局等, その他
|
研究期間 (年度) |
2011
|
概要 | 日本の食飼料の自給率は先進諸国中で最低のレベルである一方で、多くの食資源の加工途上で副生する素材の多くを廃棄している。本研究ではその代表株であるオカラ、フスマの可溶化物を作製し、評価を行なった。その結果、フスマ、オカラ可溶化物添加餌で飼育したマウスにおいて血中中性脂肪、コレステロール低下作用が確認され、また高脂肪食摂取に起因する腸内細菌叢の改善効果も明らかとなった。さらにフスマ可溶化物添加食で飼育したマウスにおいては、水浸拘束ストレスによる胃潰瘍の抑制効果も確認された。以上の結果から、オカラ、フスマおよびその可溶化物は多様な高機能を含み、食味性も優れることからヒトの食資源として大いに活用が期待される。
|