微生物学的リスク評価に基づく嫌気性消化液液肥の開発
研究責任者 |
矢口 淳一 八戸工業高等専門学校, その他部局等, 教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | PMA-PCR法の感度向上させるためのPMA特性実験では、無処理の活性のある大腸菌に熱処理した大腸菌を添加し、PMA-PCR法で活性のある大腸菌を定量し、PMA効果と光透過性、PMA濃度及び添加回数と検出感度の関係についてそれぞれ検討した。その結果、吸光度が0.2以下、大腸菌濃度が1.2×108個/mL以下の時にPMA処理が有効であり、PMAを2回繰り返し添加して最終的に100μMの濃度となるようにサンプルと混合するのが最も有効な添加方法と考えられた。メタン発酵液添加実験では、消化液中のSS濃度が2000mg/L以下の時にPMAが有効に働いていることが認められた。実施した八戸市東部終末処理場嫌気性消化プロセスの調査では、消化槽で培養可能な大腸菌は5~6オーダー減少するのに対し、PMA-PCR法で計測した活性のある大腸菌は1オーダー程度しか減少せず、多数の大腸菌がVNC状態のままであることが分かった。
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