知覚情報処理特性に基づいたヒューマン‐ビークルインタフェースの開発
研究責任者 |
樋脇 治 広島市立大学, 情報科学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 本研究課題では、ドライビングシミュレータを用いて自動車運転中の中心視と周辺視とで認識される視覚の特性に関する誘発脳電位の計測解析を行うことにより、自動車を安全快適に運転するための視覚環境について検討を行った。その結果、中心視よりも周辺視のほうが視覚認知に長い時間を要すること、走行中の視覚認知は静止状態よりも遅れること、視覚情報の頭頂連合野における処理は、周辺視では走行状態と静止状態とで差はないが、中心視では静止状態よりも走行状態のほうが処理時間が長くなることを見出した。今後、本研究課題で得られた自動車運転中の視覚情報処理特性に関する成果に基づいて、自動車の窓枠や車内の計器の配置等の検討を行なうことにより、安全快適な自動車の開発に応用展開する予定である。
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