原子間力顕微鏡を適用したSQUID高感度磁場顕微鏡システムの開発
研究責任者 |
宮戸 祐治 大阪大学, 基礎工学研究科, 助教
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | これまでに研究責任者が所属する研究室では、高い空間分解能と磁場定量性を両立させることを目指し、走査トンネル顕微鏡(STM)に超伝導量子干渉素子(SQUID)磁場センサを組み合わせた磁場顕微鏡システム(STM-SQUID)の開発を進めてきた。本研究では、これをさらに発展させ、導電性・絶縁性を問わず、計測可能にすることを目的とし、原子間力顕微鏡(AFM)とSQUIDとを組み合わせた磁場顕微鏡システム(AFM-SQUID)を開発した。性能実証の点で課題が残ったものの、新規に行った研磨条件の探索により、先端曲率半径10nm程度の磁気プローブの作製に成功し、磁場像の分解能向上に寄与した。今後は開発した本機構を改良し、安定した撮像を可能にするとともに、真空中でしか測定できない現状の構成から、大気中・液体中の測定もできるように発展させる予定である。
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