概要 | 本課題では、これまでに明らかにしてきた竹資源抽出物に含まれている2,6-dimethoxy-1,4-benzoquinone(DMBQ)の植物病原菌に対する抑制効果の特性を生かし、水耕栽培において防除が困難な病害の防除をめざした防除システムの開発を最終的な目的としてセルリー病害の防除をモデルとしたDMBQの効果を調査した。その結果、水耕栽培の培養液へのDMBQの添加はセルリーの病害であるPythium dissotocumの発病を著しく抑制することが確認された。今後、他の水耕栽培植物と病原菌での効果を確認することにより幅広い病害に対応できる水耕栽培用の病害防除システムを開発できると考えられる。
|