放射性セシウムを吸収しない安全な野菜や作物の開発を目指したセシウム輸送体の単離
研究責任者 |
秋廣 高志 島根大学, 生物資源科学部, 助教
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 本研究の目標は、原発事故により放出された放射性セシウムの輸送体(膜輸送タンパク質)をイネから単離することである。独自に開発したイネの膜輸送体を網羅的に発現する酵母タンパク質発現ライブラリーを用い、セシウム輸送体遺伝子のスクリーニングを行った結果、セシウム輸送体候補遺伝子を17個単離することに成功した。酵母におけるセシウム輸送活性を測定したところ、単離した遺伝子の多くが高い輸送活性を持つことが明らかとなった。今後、単離した輸送体を介してセシウムが植物中に取り込まれていることが明らかとなれば、セシウムを吸収しない安全な野菜や作物の作出に応用することが可能となる。
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